大会用に購入した本をBOOKOFFに売ってきました。全部を持って行くのは体力的に無理のためとりあえずバッグに詰められるだけ詰めたら75冊。売った先はBOOKOFFなので買い取り金額は推してはかるべしという感じです。レシートによれば、文庫本が平均15円くらい、新書が平均25円くらいでした。役に立ちそうな本は残してあるので、買いたたかれるのは構わないといえば構わないのですが、もう少し値上がりしないかなぁ。




以下、売った本を適当にメモ。まだ売っていない本については後日改めてメモします。

天声人語」のほうが入手しやすい気はしますが、たまたま入手できたので。

  • 毎日新聞社「話のネタ」(PHP文庫)
  • 雅孝司「数学パズルスラスラ解ける!?名作厳選90問」(宝島社)

ベタ問は揃っていたので、入門者向け。慣れた人は特に必要ない気がします。

  • 雑学活脳研究所「俗説徹底検証」

ケネディ暗殺の翌日の東スポの見出し」のことを知り、大会で出そうかと思ったのですが、国会図書館東スポを検証する暇が無くボツ問に。

書店がらみのトリビアが多いですが、かなり難問になりがちです。ついでなので即興で一問作ってみます。

Q:本の表紙に使う紙にこだわる作家は多いですが、ある作家は表紙をめくった次のページの紙にこだわるのだそうです。それはなぜでしょう?

答え→*1

数年前にソフトカバーで出た時にはその大きさに驚いたものですが、文庫になるとは。4択問題を作るのに使いましたが、ここからクイズ屋にとって新鮮なネタを見つけるのは難しい気がします。

  • 21世紀研究会「常識の世界地図」(文芸新書)

要するに世界各国における「常識」をとりあげたもの。異文化ネタはクイズにしやすいですね。イスラム圏の「IBM」もこれで知ったので出題しようかと思いましたが、某サークルの問題集で見つけたのでボツに。

黒いネタばかり集めた雑学本。学生風ベタをちらほら見かけます。

これもベタっぽい問題が多く問題は作れず。

これは4択問題を作るために使用しました。

  • 「5分で解くミステリー」(アントレックス)

暇つぶしに読んだ本なので、クイズには関係ありません。「5分間ミステリー」などと似たような感じ。

  • 新潮編集部「最新日本語読本」(新潮文庫

日本語エッセイとしては結構面白いのですが、そこからクイズを作れるかということになるとまた話は別。

  • 川崎洋「ことばの力」(岩波ジュニア新書)

ペーパーの「じゅきゅがとえ」あたりの出典です。

  • 日本博学倶楽部「聞かれても答えられないモノの名前」(PHP文庫)

問題自体はいろいろ作れますが、結局ボツ問となってしまうのです。クイズ屋なら結局抑えているでしょうし。

日本語関連の問題は作れます。本来は高校生用の教材なのですが。

当然ですが『噂の真相』の問題しか作れない……かと思いきや、出版がらみのネタは見つかります。ボツにしましたが。

  • 石井英夫「産経抄」(文春文庫)

こちらは産経新聞などに載っていたコラム。古い話題が多く、個人的に好みではありますが、クイズには使いづらいという話。

小論文ベタらしいですが、詳しくは知りません。堅い問題を作るには重宝するといえばするのですが、企画で出題するのは難しい気がします。

  • 話題の達人倶楽部「懐かしの80年代にどっぷりつかる本」(青春文庫)

80年代問題はいろいろ作れますが、難易度の面から考慮して出題できず。

  • 矢野直明「インターネット術語集?」(岩波新書
  • 日本博学倶楽部「歴史の意外な結末」(PHP文庫)
  • 日本博学倶楽部「クイズ大人の日本史221」(PHP文庫)

日本史のトリビアはいろいろ拾えましたが、結局ボツになってしまうという話。

一番「へぇ」と思ったネタは「捕鯨船で鯨を取る「砲主」」のネタなのですが、問題にしづらくボツに。

海外文学ネタが非常に多いです。児玉氏が読書好きなのは知っていましたが、ここまで好きだとは。自宅に数万冊の本があるそうで。

言うまでもなく「文章読本」の問題はこれをもとに作りました。単純に書きものをするときの参考にしようと読みましたが、クイズのネタも見つかります。

これは問題を作るために読む本ではない気がします。読み物として面白いという話。

いろいろ問題は作れるのですが、裏取りがしづらいです。吉村氏が作っている問題なのですから、改めて裏を取る必要があるのかという気がしないでもないですが。面白いネタは多いので、単純に読み物として面白いです。

  • 加藤ジェームズ「いつのまにか変わってる地理・歴史の教科書」(マイコミ)

最近はよくこういうネタを見かけますね。時代が変われば教科書も変わるという話で。

  • 筒井康隆「天狗の落し文」(新潮文庫
  • 菅野祐孝「菅野も笑った!変な日本史入試問題」(エール出版)

日本史の入試問題における難問奇問を紹介したもの。ネタも拾えるのですが、さすがにこれを出題するのは厳しいです。日本史入試問題にもデリバティブがあるんですね。

*1:サインを書くときに便利なように

話は変わりまして、吉祥寺の某ゲーセンにおけるQMA6の稼働が今日までということで最後のプレイをしてきました。トーナメントを3プレイ行い、最後は決勝で1.3点差で優勝、無事に有終の美を飾りました。
聞くところによればQMA7ではメインキャラクターの相当数がリストラ、マラリヤも例にもれずリストラ対象になってしまい、どうしたものかと思っているところです。


前回の更新に続いて、オープンに関するよしなしごと。
オープンに関しては問題集を出すらしく、そちらでおそらくコラムを書くことになると思うので一つだけ、コース別のペーパーについて。
おそらく誰が見ても一目瞭然でしょうが、あのペーパーは基本的にやりたい放題やっています。そのため、一人だけ「50点満点」ではなく「1問3点で50点で打ち切り」という特殊な配点になっています。とはいえ、本当にやりたい放題やったわけもなく、自粛した問題も多いです。実際、ペーパーの最終問題は本来別の問題を出題する予定でした。しかしながら、諸々考慮したうえで没にしたのです。全部書いてしまうと長くなるので、とりあえず問題文のみ載せます。

【ペーパークイズ最終問題(案)】


・以下の文章を読み、劇中において提示されている「事件」の真相について説明してください。
・文章に明示されている情報のみを元に推理してください。論理的に存在を証明できる場合を除いて、明示されていない登場人物あるいは動物が登場することはありません。
・回答は「犯人」および「そこに至る推理の過程」を文章にまとめて企画者に提出してください。「犯人」が動物である場合等は、その旨明記してください。回答は推理の経過を過不足なく説明しているものであれば何文字でもかまいませんが、なるべくエレガントな回答であることが望ましいです。
・この問題に限っては、制限時間は特に設けません。ただし、正解しても特に点数は与えられませんのでご注意ください。

ちなみにこれは「第6回アメリカ横断ウルトラクイズ」第2チェックポイント・サイパンの企画のオマージュです。そちらのほうでは『ウルトラクイズ殺人事件』という本を読ませて犯人を当てるというものでしたが、こちらは本ではなく短編小説の形式にする予定でした。ミステリーものを問題にするのは「高校生クイズ」にもありました。犯行現場(という想定の部屋)を高校生らが訪れ密室殺人事件のトリックを当てるものでした。
ミステリー好きとしては、これをペーパーでやりたかったのです。そして、トリックやらプロットやらも考え、内容は決まっていました。それでもボツにしたのはいろいろ懸念事項があったからです。つまり、問題文が長すぎてペーパーの印刷代がかさむとか、ペーパークイズの時間内に解けるわけがない問題を出題していいのかどうかとか、そもそも問題そのものをどうやって検討するのかとか(他の企画者にミステリー好きがいませんし)、そして全員が挑戦しなければならないペーパーという場で出題するには不適ではないかとか。そして最大のポイントは考案しているプロットそのものがかなりアレ(どう考えても人を選ぶ)という問題もあり、ボツにしました。ペーパーとして出題するには不適にしても、活かす方法はある気がしますが、ううむ。

日曜日は「abc」を観戦しようかと思うものの引越し準備などもあり結局行けずじまい。twitterの反応などを見るに今年も盛り上がったようで、これは無理を押しても観戦しに行くべきだったかと後悔気味。公式サイトによれば今年は参加者が約400名だったそうで、テレビ番組以外では参加制限があるのに現在日本最大のクイズ大会になっていますね。この規模では、今参戦しても私は間違いなく予選落ちでしょう。
月曜日は詰将棋解答選手権のチャンピオン戦。もちろん参戦はしませんでしたが、速報ブログとtwitterで逐一情報収集していました。今年は宮田五段が優勝を逃すという波乱の展開で、果たして来年はどうなるのか、気になるところです。
ところで、速報ブログにおける感想を読む限り、今年のチャンピオン戦は難易度が上昇していたようですが、一般戦はどうなるのでしょうか………




そういえば、3月16日の「詰め将棋カレンダー」は私の作品でした(めくるまで忘れていました)。とりあえず某巨大掲示板や某ささやきの反応を見るかぎり、そこそこ楽しんでいただけたようで何よりです。よくよく考えたら、作品に短評をもらったのが初めてだったように思います。詰パラのほうで短評を書くことは多いですが。

軽い詰将棋です。9手詰。



※お詫びと訂正:当初の図には余詰がありました(作意3手目から3七角以下)。そのため、修正図に変更しております(2六香→2六銀)。大変失礼いたしました。作意手順には変更ありません。


答えは下から。

続きを読む

  • 山口直樹「妖怪ミイラ完全FILE」(学研)

著者が20年以上かけて調査した鬼、人魚などの妖怪ミイラに関する記事をまとめたもの。この手の本には珍しくフルカラーで写真満載、とにかく濃いです。最初から夢に出そうなインパクトのあるミイラ写真が並びます。

  • 彷書月刊(2009年11月号、2010年3月号)」(彷徨舎)

古書関連の話題を扱った雑誌です。当然古書関連の記事も多いのですが、特集が面白い。11月号のほうが「珍品大オークション」、3月号が「ヘンな絵葉書」。いずれも見たことのないような興味深い品々が紹介されています。「まだまだ知らないジャンルがあるんだなぁ」としみじみ思った次第。
ちなみに、上の二種類はいずれもM氏から紹介されたものだと言う話。



いつもの一冊。気づけばもう二十冊ですか……

これで生徒会シリーズはひとまず読了。と思ったら20日に新刊が出るそうですが。そういえば、今月のドラゴンマガジン掲載分が微妙に「三百人委員会ネタ」でした。あの会長がどこでそんなネタを知るのかという点が一番の謎のような。

  • 井狩春雄・編『胸うつ響きの名詩たち』(毎日新聞社

古書市で見かけて購入したもの。有名どころがまとめられているので資料として使える気がします……って、もうオープンは終わったんでしたっけ。

よく「新聞コラムを入試対策に」という話を聞きますが、クイズを作るのにも使えます。もっとも、クイズのネタに使えるのは30本に1本くらいなので、まとめて読むほうがいいのです。


百合姫」に連載されていた作品。少し前に発刊されていたことは知っていたのですが、初回限定版が売り切れた影響で「どうしようかな」と迷い、今日になるまで読んでいなかったという話。クオリティの面では藤枝氏なので申し分なし。
初回限定版のドラマCDについてはそのうち機会があれば手に入れることにしましょう。ドラマCDは出来れば聞いておきたいんですよね。「百合姫」収録分は聞いたのですが、ゲストキャラの声優が堀江由衣田村ゆかり両名というクオリティ。

「処刑山-デッド・スノウ-」
監督:トミー・ウィルコラ


医学生たちが雪山にキャンプに出掛けるものの、そこにはナチスの残党のゾンビが残っていた………というストーリーのホラー映画。基本的にはゾンビホラー映画で、前半についてはよくあるホラー映画的展開。しかしながら本格的にゾンビが登場したあたりからコメディっぽくとなり、終盤の人間VSゾンビのシーンに至っては完全にコメディ。ホラーなのに笑えるというこの不思議。観客から笑いがおこることもしばし。
ちなみに今回一番怖かったのは、映画本編ではなく「隣の家の少女」の予告編のほうでした。………映画化って。

さて、もう三週間ほど前のことになってしまいますが、前回の更新のときに話題にしていたオープン大会「3人のχ」は無事に終了しました。ご参加くださいました皆様、ご協力いただきました皆様には心より御礼申し上げます。もちろん他のスタッフにも感謝をば。


当日は主に問読み・正誤判定を行っておりましたが、読み間違いもあれば判定ミスを指摘される一幕などもあり、完璧には程遠い出来になってしまいました。その点に関してはなんともお詫びするしかない次第です。


とはいえ、問題のほうはそれなりに楽しんでいただけたようでして、その点ではほっとしています。問読みは最前列で行っていましたが、自作の問題に対して観客席から「へぇ」だとか「おー」だとか声が出てくると出題者冥利に尽きますと言いますか何と言いますか。


反省材料がいろいろあったというのは事実なのですが、とりあえず一仕事終えたという気分ではあります。これでもう死んでも悔いはないです。………まぁ、正直なところを言えばオープン後も読書は続けているので問題自体は作っているのですが。(この記事は次回更新に続きます)