決断力というタイトルながら、将棋における判断の類全体に関するエッセイ。これはなかなかのもの。

冒頭で、「犯人はきみだ」と読者に宣言する異色作。こういうのは割と好きではある。

躓いた石に魅せられ33年がかりで石造りの宮殿を建てた郵便配達夫の話。図版が豊富なところはありがたい。一度いってみたい気はするが、何せフランスだからねえ。


ところで、「河出文庫」を「かわいで文庫」と読んでいたのだが、「かわで文庫」であることが発覚。読みまつがい。