このストーリーは大雑把に言って、草摩の呪いの件と登場人物の恋愛関係の件を軸に進んでいくわけだけれども、とりあえず後者については周辺の人物については一通り伏線は回収してきている。その回収を細かく描いたために主人公が殆ど出てこなかったくらいである。前者についても解決に向かっているといって良さそうだ。ここから話を進めるとしたら呪いの件を解決する方向に持っていくほかないから、そろそろ作品そのものが終わるのかな。さすがに生徒会に続く第三のグループ(第一は草摩家)を登場させて話を引き伸ばすわけには行かないだろうし。



若くして惨殺された後に屍姫という形で蘇り、人間に害を及ぼす屍を倒していくことで天国へと行こうとする少女の話。メインは天国へ行くことというより屍を倒すことにある。


程よくグロいホラーストーリーといったところかな。作者が「ホラーは苦手」ということもあって、血は飛び散っても肉は飛び散らない。普段から読むコミックとしてはこれくらいがちょうど良い。
ところで、至近距離で撃ったときに手のひらに穴があく(p152)銃で、遠方から撃ったときに頭部がそっくりそのまま吹き飛ぶ(p139)のはどうなのだろう?
細かい事を気にし始めるとストーリーが面白くなくなるので細かいところは気にしない方が良いのかも知れない。ストーリーそのものはキャラクターも含めて気に入っているのだし。