ロアルド・ダール柳瀬尚紀・訳「チョコレート工場の秘密」(評論社)


主人公のチャーリー・バケツの家のそばには巨大なチョコレート工場がある。以前工場内に産業スパイが入ったために全工員を解雇したのだが、今でも世界最大の規模で操業を続け、誰もが知っているというほどの人気である。ただし、中については秘密厳守で誰も知らない。誰が働いているのかも分からないし、どうやって新しい製品を作り続けているのかも謎だった。
ある日、工場長が工場の中を初めて公開する事を決めた。そしてその幸運な5名にチャーリーは偶然、選ばれる。一癖ある他の四人の子供たちとの工場見学。これまで誰にも見せることの無かった工場の中には何があるのか。
…というのがストーリー、の導入部。


この作品、本当は工場の中に入ってからが面白いのだが、書くとネタバレになるので書きようが無い。ただ、想像していたよりもこの世界に引き込まれてしまった、ということだけは言える。想像力の豊かさだけではなく、随所にブラックユーモアが効いているところも面白い。




アラン「幸福論」(集英社文庫
「論」とあるが、実際にはエッセイといったほうがいいだろう。
賛同するか否かは人それぞれだろうけど、私は嫌いではない。
もっとも、私の場合は極端なマイナス思考だから、こういった本で何とかなるようなレベルではないわけで……
ああ、こういうことを書くのがまずいのか。