2009-05-11 ■ 読書 小林泰三『臓物大博覧会』(角川ホラー文庫) 九話からなるホラーオムニバスで、タイトルから予想できるようにプロローグと一作目が妙にグロいのですが、以降ホラー味はだんだん薄れていき、全体的に見れば理屈っぽい会話の応酬が多い広義のSFホラーのような感があります。『SRP』は途中で『稲生物怪録』が元ネタであることに気づきました。要するに稲生物怪録の妖怪が出てくる「ウルトラマン」。 著者の名前に見覚えがあったので調べたら『玩具修理者』の著者でした。これも懐かしい小説です。 安部真弘『侵略!イカ娘(4)』(秋田書店) 何だかんだで読んでいるギャグ漫画。イカ娘がすっかり人間界に馴染んでしまって、もう侵略する気が全く無い気がします。いや、ギャグ漫画なんですから、それで良いんですけれども。