清水義範「戦時下動物活用法」(実業之日本社


全部で10話からなる短編集。
「服を買う」「味覚戦争」あたりを読むと、なんだか著者が子育てに悩まされているような気がする。悩むと言っても、「トホホ」で済む悩みなのだけれども。
表題作の「戦時下動物活用法」は戦時中における動物の活用法の指南書の体裁をとっているのだが、これは後半で噴いた。そういうオチかい。
「鳩」の項目で、鳩に黄燐の糞をさせて焼夷弾代わりにしませう、という話があるけれども下のサイトなどを見るかぎり、あまり役には立たないようだ。
wikipedia白燐弾」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E7%87%90%E5%BC%BE