それにしても連日のライブドア関連報道は面白い。
そういうのを見るたびに堀江容疑者がメディアにおいて「消費財」でしかなかったことを認識させられる。最近のニュースでは手のひらを返したように総叩きだけど、どうせ一ヶ月もしたら「無関心」に移行するだろう。どうせ本気で糾弾しているわけではないのだから、一ヶ月もしたら次の生贄を選ばないと新鮮さが失われるからね。次は誰なのだろうか。


ユリイカ」の今月号の特集が「ニート」だったため、早速買ってきて読んだ。
それにしても「マンガ批評の最前線」といい、「オタクvsサブカル」といい、「甲殻機動隊」といい、この雑誌が何の雑誌なのか今ひとつ分からない。「詩と批評」の雑誌のはずなのに、詩は申し訳程度に添えられているだけだし……
それはさておき「ニート」である。ちょうど自分が「ニート」「非ニート」の瀬戸際に立っているだけあって興味深いものがある。ブックガイドだけを見てもなかなか面白い。そうでないところも面白い。
ここでいう「面白い」というのは三種類に分かれていて、

  • 自分の思っていた事を理論的に後押ししてくれて気が楽になった
  • 自分の思ってもみなかった視点からの主張で、目からウロコが落ちるようだ
  • 自分の考えと真逆でありながら、言っていることは認めざるを得ないので、それはそれで興味深い

となっている。いずれにせよ、「批評」というものの価値はその辺りにあるのだろうと思う。ただ、批評を読んだからといって「ニート」から脱出できるわけではない。「読んだ」と「実行した」の間に大きな隔たりがあることは自分が良く分かっている。
こういう十年後に読んだら死ぬほど恥ずかしくなるようなクッダラナイ事を書いているというのは、要するにそんな「超難関」の「実行」というステップの準備段階になる事を目しているからであり、だからといって貴様はそれを実行できているのかといえば出来ていないというのが現実である以上、おそらく此のままズルズル時が流れるのに任せて「ニート」への階段を突き落とされていく気がしないでもない。


閑話休題


何というか、もう精神科にでも入院するしかないのかね。たとえば自己啓発系なんて無意味なんだよね、私の場合は。『マーフィーの黄金律』だのカーネギーの『道は開ける』だの読んでみても、絶望的に無気力である以上どうしようもない。「気の持ちよう」と言われても、それが難しいんだってば。空からリタリンでも降ってくればいいのに。精神科に通うのに引け目を感じているわけでもないし、一回行って見るかな。
いや、正確に言えば一回行ったことはあるのだけれども、処方されたのが「リーゼ」だったからねえ。
(参照:http://www.okusuri110.com/dwm/sen/sen11/sen1179012.html
下手に医者とコミュニケーションを取ろうとしたのが駄目だったのだろう。リーゼが安全性高めなのは分かるけど、効果が無いのでは意味が無い。「早チャン」の企画をした時も呑んでいたのだが、まるで効かなかったもんな。あれのどこが抗「不安」だ。それでもって「原価一桁のドリンク剤」より酷いことに、診察代は四桁後半であって何故か高い。二回目に行くのを躊躇しているのは、その診察代の所為だから。とりあえず医者は替えておくとして、どこのクリニックに行こうかな。