血と薔薇コレクション1」(河出文庫


澁澤龍彦が編集を担当して1960年代末に出版されていた雑誌の内容をまとめたもの。
冒頭の宣言によれば、

本誌『血と薔薇』は、文学にまれ美術にまれ科学にまれ、人間活動としてのエロティシズムの領域に関する一切の事象を偏見なしに正面から取り上げることを目的とした雑誌である。したがって、ここではモラルの見地を一切顧慮せず、アモラルの立場をつらぬくことをもって、この雑誌の基本的な性格とする。

とのことで、その通りエロティシズムに的を絞った雑誌になっている。グラビア写真も豊富であり、そういった意味でも興味深い。
編者の澁澤龍彦も「拷問について」という文書を載せている。図説中心でそれほど詳しいわけではないが、中国で行われた凌遅刑(?)の写真が載っているのが昔らしい。確か『図説死刑全書』には斬首された首の写真がでかでかと載っていたと思うが、さすがに拷問は載っていなかったように記憶している。
他にもいろいろ書きたいことはあるが、内容が内容だけに書きようが無いので以下省略。