安田輝夫「あの広告はすごかった!」(中経出版/S)


古今の有名な広告約500点を紹介した著書。
見開き2ページ単位で、左に広告、右に解説があり、それらをジャンル分けしてまとめている。昔の広告というものは、よほど有名なものならばともかく、そうでないものは殆ど見る機会がないから面白い。


面白い広告といえば、子供の頃見かけたウォークマンの新聞広告が記憶に残る。
まず、新聞の1ページに商品の展開図が載っている。ご丁寧にも展開図には切り取り線とのりしろが付いていた。それをハサミで切り取って組み立てれば商品の見本が出来上がるという仕組みだ。これは面白いと思って翌日以降の新聞にも似たようなものがないかと思って調べてみたのだが、結局その一回しか見ることはなかった。
この本によれば、他にもそうした組み立て式の広告はあったらしいから、単純に遭遇できなかったということなのだろう。それにしても、あの広告は巧い広告だった。