電車男』のドラマ、放映第一回を観てみた。
平然と2ちゃんねる用語が出ているあたり、時代も変わったと思う。アニメなら既にそのような例があるけれども、ドラマだからね。製作側も巧く流行を作ったものよ。書籍発売から一気に映画化、ドラマ化だもの。そこまで一気に進めた手腕は見事。
ストーリーについては第一回で云々するのもどうかと思うのでコメントは避けておこう。そもそも、映画も書籍もまとめサイトも見ていないので、原作との差異がどうだとか、そういった話は出来ないのである。ただ、単純にドラマとしてみるのであれば、それほど悪いとは思えない。最初に主人公の情けなさを強調することで人物像をしっかり描くことが出来ており、この時点でもう、「情けない主人公」「しっかりものの女性」という姿が確立している。こういうストーリーそのものは嫌いではないが、自分自身が主人公のような奴だと、どうも反感を持ってしまう
そもそも、テレビでこういう媒体を扱うことに抵抗のある向きもあるだろうけれども、おそらくは一過性のものだろうから心配する必要はないだろう。要するに、ここで流行しているのはあくまでも「電車男」というストーリーであって、「2ちゃんねる」ではない。相変わらず後者は犯行予告が書き込まれて問題になるなど、良からぬイメージが広まっている。本当に心配するべきなのは、「私にもできる・簡単2ちゃんねる入門」などという本がごく普通に流通するようになった時だ。今はまだその段階にない。電車男の代わりになるような話があれば、話は別だろうが。