読書日記

 今週読んだ本についてあれこれ。

  • 「東大が倒産する日」(森毅/旺文社) ★★★★☆

 タイトルは「東大」だが、筆者(語り手)は「京都大学」の名誉教授なので、東大の話題は多くない。要するに大学が独立法人になることについてあれこれ論じている訳なのだが、途中から話題がずれて昔話になってしまっている。もっとも、そこが面白いところなのだけれども。「古今大学事情」といったところ。

  • 「雑学新聞」(読売新聞大阪編集局/PHP文庫)★★☆☆☆

 個人的に「新聞社の雑学記事」というと、朝日新聞の「雑学事典」シリーズを愛読していたのだが、これもそんな中の一冊。もっとも、ネタそのものはよくあるようなものが中心なのであまり面白くはない。まだ知らないネタを拾って行くのがメイン。

  • 「悪魔のテレビ講座」(暮らしの達人研究班/青春BEST文庫) ★★★☆☆

 テレビ局の裏事情にスポットを当てた雑学本。どこそこの不祥事のせいで潰れたテレビ番組とか、どこそこのテレビ局が起こした問題とか、そういったネタが多いので面白いことは面白いのだけれども、ネタが古いのであまり使えないのが残念。露木茂よど号ハイジャック事件でスクープを取った話などは今でも使えるだろうけど。

  • 「ハッピーロンリーウォーリーソング」(枡野浩一/角川文庫) ★★★☆☆

 写真集と歌集を合わせたようなもの。こういった本については詳しく語るすべを持たないのだけれども、面白いと思える歌はあったから、それでいいのだろう。たぶん。

  • 「目からウロコの漢字の本」(別冊宝島275号) ★★★☆☆+0.5

 ビジネスマンにアンケートをとるなどして作成したという漢字の雑学本。
 したがって、ビジネス文書に多い書き間違いとか、読みにくい専門用語などが解説されており、実用的な一冊になっている。宝島ということもあって、漢字VOWまで付いてきていて、笑わせてくれる。そういった意味ではお得な本。

 タイトル通り、そうした交渉術について実例をふんだんに取り上げて紹介し、分析したもの。
 「なるほどなぁ」と思いはするけれども、実用にはあまりならないような...

 タイトル通り。現在の理系の教育に付いて現場から問題点を取り上げて論じたもの。
 どちらさまも大変なんですね...って、人ごとではないところが問題。
 実体験に基づいた理科教育ということになると、私なんかはまるでなっていないし。


 それにしても、なんとも大学生らしくない読書傾向であることよ。安きに流れてるなぁ。