そういえば、とうとうサンヨー石油ファンヒーターの回収告知CMが発掘された。去年の発見騒動のときは局所的に散々騒ぎになったものだけれども、今回は発掘者があっさり提供したためか、それほどでもない。去年の騒動の影響でもう二度と見られないと思っていただけに、感慨深いものがある。ちなみに今は「○箱」にあるので未見の方は是非。
見た感想を正直に言えば、それほど怖くは無い。「母と子(通称キッチンマザー)」や「あよね」と比べると、声にそれほど緊迫感があるわけでもなく、映像もズームを使うなどして動きがあるため、それほど無機質な感じを与えるわけではない。煩いテレビ番組の音が急に静かになるという意味では怖いのだろうが、それを言うならばおそらく先日のナショナルの回収告知CMのほうが怖いと思われる。それは要するにナレーターの原稿の読み方の違いなのだろうけれども、それに加えて「怖い怖い」と言われていたために恐怖感が誇張されていたというのもあるのだろう。子供の頃にちょっとしたことが怖くて仕方が無いというのはよくあることでもあるし。
とはいえ、考えてみれば企業側としては恐怖感を与えるのが目的ではないのであるし、これくらいで丁度いいのだろう。下手に怖がらせては見る者に不快感を与えるだけであって、告知CMのような万人が見なければならないCMの場合には適当ではないから。
いずれにせよ、これで一つの区切りになったことは確かである。日立冷蔵庫の回収告知CMのようにまだ発見されていないものもあるので、これで終わりという話ではないだろうけれども。